創建は元亀三年(1572)とされます。小西行長による天草領有やキリシタンの乱などの神社仏閣への災禍をまぬかれ、寛永三年(1750)現在地に遷宮。以降、数度にわたる再建、改築を経て、昭和三十三年には社殿の大改築が行われました。
万治二年(1659)ごろに創始された例大祭神幸行列は、10月第4日曜日に行われます。天保八年(1837)年に作られた神輿を中心に、鳥毛振り、太鼓踊り、獅子舞いが供奉します。
太鼓踊りは、古い伝統を誇り、天草市無形文化財に指定されています。昭和五十八年の天草郷土芸能大祭典には、天草町青年団による大江八幡宮太鼓踊りが参加。迫真の演技を披露し、場内に立ちすくむものが出るほどの深い感動を与えました。
春に行われる祈年祭は、豊作と大漁、そして平和を願って催され、八幡宮とロザリオ館で太鼓踊りや獅子舞が奉納されます。
境内にある2本のオガタマノキは、共に支え合うかのように根がつながっており、そのため「恋人が離れない」「夫婦円満」の縁起木となっています。