創設は宝暦五年(1755)とされていますが、それ以前にも村人の心の拠り所としての神社はあったといわれています。
例大祭は10月第3日曜日に行われ、早朝氏子たちが長さ3~4メートルの高張り提灯「御神灯」を携え神社に参拝、やがて神幸祭が始まります。
夜が明けきらぬ空に、約30張りの提灯が揺れ、神輿を先導する様は、しじじみと心に響く幽玄な趣があります。
神幸行列は「ここからお江戸は三百里…」「これはサイゴラサ どこいサイゴラサ」の道中言葉で知られ、見物客で賑わいます。
下浦獅子舞の特徴は、二人で一頭の獅子を操り、青獅子と赤獅子が一対となって、笛や太鼓、鐘の音に合わせて、躍動感あふれる舞を見せます。県内でも類を見ない活発な動きで見る人を圧倒し感動させます。
天草の獅子舞には、縫いぐるみを二人でかぶり「眠り獅子」から「狂い獅子」に変化するものが多いですが、その源流は下浦神社にあるといわれています。
世界中の人々が新型コロナ禍で苦しむ中、災厄の日々の終息を願って描かれた「アマビエの絵馬」が奉納されています。